見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


この神崎ホールディングスを継ぐものとして、休みなく働いた。



ろくな父親の子でないと、初めの方は随分と親戚から煙たがられた。

それでも叔父はそばに置いて、鍛えてくれた。




外見も身体を鍛え、実力も付いてくると急に跡取りだと認められるようになり、それなりの女性と結婚をと持ちかけられるようになった。

25を過ぎ始めると、お見合いの話が大量にでて来たが、その時に叔父と約束した事がある。


業績を伸ばす事ができれば、お見合いではなく結婚する相手は自分で見つける。


それから、寝る間も惜しんで働いた。
そして業績は、みるみる上がった。


叔父の鶴の一声で、お見合いの話は全てなくなった。
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