見合い相手は、変貌を遂げた御曹司


「うん、完璧だね。凄い見やすいし。ありがとう、本当に助かる。、、、今日はもう上がって?俺はまだしばらく掛かるから。車を出させるからそれで先に帰ってて?」


「えっ!?車だなんて、大丈夫ですっ!!」


すると少し怒ったような顔をする。


「じゃあ、社長命令。車で帰るように。、、、、いいね?」


そう言われた従うしかない。


「、、、すみません。では、、、お先に失礼します。」


少し落ち込み気味にトボトボとドアに向かう詩織に後ろから声をかける。


「詩織。御飯作って待ってて?今日はお蔭で早く帰れそうだから。」

暁人のその優しい声に、沈んでいた気持ちも一気に上がった。
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