見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
親友の愛する人


タクシーに乗り込み、一息つく。

緊張がほぐれシートに体を沈める。



「詩織、あんまり食べなかったからお腹空いてない?うち寄ってかない??辰巳になんか作って貰おうよ〜。」


「いいの?でも迷惑じゃない、、?」


それを聞き、不機嫌そうに頬を膨らませる。


「辰巳も会いたがってるからっ!最近全然会ってないでしょ?はい!決まり〜。」



そう言って電話をし始めた。


「あ、辰巳?もう帰ってる??今から詩織連れてくるから美味しい御飯作って待ってて〜。うん、ありがと。じゃあねー。」


そして隣の詩織に微笑む。
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