見合い相手は、変貌を遂げた御曹司
下を向いて黙っていると、そんな詩織の顔を覗き込んだ。
「婚約者な訳だし、、いいよね?」
この強い瞳に、何故か逆らえない。
詩織は、小さく頷いた。
「少し強引でごめんね?でもドンドン押していくつもりだから、覚悟しておいて?じゃあ、おやすみ。また、連絡する。」
「はい、、。おやすみなさい。」
優しく頭を撫でられ、暁人は颯爽と車へ乗り込み帰って行った。
余りにもアッサリと帰って行って、寂しいと思ってしまった自分に驚く。
そんな初めての感情に戸惑い、初めていつもの日課をせずにベットに入り、眠った。