星の降る夜、僕は君に嘘をつく。

それから多目的ホールで、選抜曲の練習が始まった。

相変わらずユニットより厳しくて、全曲の練習を終わる頃には既に息が上がっていた。

「はい、集まってください。」

部長さんがホール全体に聞こえるように言う。
全員がホールの中心に丸くなって集まる。

「冬公演まであと通常練習が３回とホール練が２回、フォーメーション確認と通し練習が１回ずつ。計５回です。

気を引き閉めて頑張りましょう。
これで今日の部活を終わります。
お疲れさまでした。」

そう言って全員が礼をした瞬間、下から何かが湧き上がってきた。

あぁ、マズい。あの“衝動”が…
こんな部員全員の前でやった日には私の学校生活は崩壊する。
小学校の頃のように言われてしまう…

抑えろ、抑えろ…私。
全員がいなくなるまで。