星の降る夜、僕は君に嘘をつく。


ダンス部には部長の他に男女それぞれにキャプテンがいる。

つまり、部内での実力のトップ2。
それが彼ら二人。



容姿端麗でダンスもカッコいい、
だから彼らは部内外関係なく人気だ。

けれど二人とも私のことを気にしてくれる。



聖也先輩が鍵を閉めるのを見ると私は頭のピンを外してウィッグをとる。

彼らには私が隠していたことがバレた。
それから3人だけでいる時には外すようになった。



二人と親しくなって度々ダンスのコツや上手く見せる方法を教わってきて、私のダンスの基になっている。



ある時から一緒に過ごすようになって、二人には私の過去をある程度伝えている。

そう、“ある程度”だ。
私の過去、全てを知っている人は数えるほどしかいないだろう。

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