星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
ドアを開けると勢いよく小さなサイズのペットボトルが飛んできた。
私は顔の寸前でキャッチする。
「椿先輩、こんなこと、やめてくださいよ。」
「心春、おはよ。まあ取れたからよし。
あ、それ間違えて買ったからあげる。」
そう言ってミルクティーを飲む彼女は私の先輩、伊集院椿。
私の手元には同じ会社のレモンティー。
私はお礼を言ってからボトルを開ける。
「おはよ、って二人して何飲んでんの。」
「あ。私が間違えて買ったからあげたの。」
しばらくするともう一人入ってきた。
彼も私の先輩、梅本聖也。
彼らは部内では最高学年の高2。
要は碧兄と同い年。