星の降る夜、僕は君に嘘をつく。
「そうか、誰とも付き合ってないんだな?
なら大丈夫だ。
しかも誰もイジメてない。

まあまず一安心という訳か。」

私はシスコンの彼に呆れながら、膝にいる星蘭ちゃんの頭を撫でる。

まあ、ガチで心春を狙ってる奴がいて多分心春もその人が好きで、付き合うのも時間の問題だなんて、彼の前では口が割けても言えない。

「まあ、これからも心春をよろしく。」

そう言って、彼は部屋を出ていった。

私の中でこの会話で彼の印象が決まった。
…この人は私とは気が合わない。

それから、1分半程でグラス4つとクッキーを持った心春が帰ってきた。

もちろん、さっきのシスコン兄貴との会話は心春には言わないでおいた。
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