私があなた。あなたが私。
その夜、私は疲れて寝てしまった。






翌朝。
『薫ちゃん!おはよう!』
沙穂………
『か…薫ちゃん?』
ビクビクした面持ちの沙穂が話かけてきた。
『なに?私は沙穂よ。薫なんかじゃ…ないわ。』
きつく言い放った。

『そうだよ~沙良月さん。沙穂と沙良月さんとじゃ釣り合わないって!』

後ろから沙穂のトモダチが話かけてきた。
――――よし――――
『ねぇ。何で沙良月さんはそんな事言うの…?私…そんな事言われたくないよ…』
―――泣き真似―――
私には丁度いい。
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