私があなた。あなたが私。
『や…やめて…やだ。や…』
足。動いて。
―――だれか――――
『だ…だれかぁ!助けてぇ!伴!伴ぉ!』
――もう…だめ…――
その瞬間。
バキッ――――
『と…伴!』
伴が刃物を持った沙穂を抑えていた。
『沙…穂…大丈夫…か?』
ブンブンと首をふる。
『沙………穂』





一瞬。何がおきたのか分からなかった。
< 27 / 60 >

この作品をシェア

pagetop