今の私は一週間前のあなた
耐えきれなくなって葬式会場から飛び出し
修也に背を向けた



外へ出ると眩しい太陽の光が私を照らす



「修也…ごめんね…」



複雑な感情が身を焦がし
息ができない

苦しくて苦しくて苦しくて。

どうしようもなく涙が出る


「っ…修也…
修也ぁ…」


なんで?
なんでひとりにするの
なんでそばにいてくれないの


修也のお母さんに叩かれた時
みんなは私を冷たい目で見た

その姿を止めた修也のお父さんでさえ
私を睨んだ


わかってる…
わかってるよ...


私の両親も私を見ようとしなかった


葬式に来た友達も
私から目を逸らした


庇ってくれる人なんていない

私が殺したも同然だから




でもさ

じゃあ、あの時

あのまま死ねばよかったの…?



あのまま私が車に轢かれても
誰も悲しまなかったの…?



私が死んだら
修也を可哀想だと慰め
忘れていくの



私...何か悪いことした?

私がいけなかったの?




私は生まれてきたらダメだった…?





そこで気がついた。



修也が死んで悲しい…のに

私、自分のことしか考えてないじゃん




サイテーだ。私...

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