今の私は一週間前のあなた


深く考えるのをやめて私は歩く


2年通い慣れた道は1ヶ月と少し通らなくても忘れないらしく
足が自然と学校へと向かった


私は高校が好きだった


漫画みたいな
憧れるような恋愛がしたいとか

部活動に本気で取り組むとか

友達死ぬほど作るとか



そんな夢があったわけじゃない




ただ、隣には修也がいて
愛妃ちゃんがいて。
みんなで笑っていられる毎日が愛しかった


修也が死んでから、何よりもその日々が素晴らしかったことに気がついた




…もしも
私が修也を忘れて今も学校に通えば
そんな日々を変わらず遅れていたかもしれない

修也がいたことさえも忘れれば
部屋の中で一人丸まっていたこともなかったかもしれない

思い出をしまい込んで
別の友達と楽しむことだって
新しい彼氏を作ることだって

できたかもしれない



だけど、私は
そんなことより




修也を忘れたくはなかった





私の中から






修也がいたことを消したくはなかった







間違った選択だとしても

幸せになれない選択だとしても




それでもよかった





それでも私は修也と共にありたかった
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