私が君を好きにならない理由
3組に急いで向かってる最中も女子の先輩にやたらと絡まれたけど適当にスルーしてやっと目的地の3組に着いた。






「ガラガラ」






ドアを開けると女子からのすごい悲鳴と同時に、こっちを向いた結愛と目が合った。







結愛を見たら周りのことなんかどうでもよくなって話しかけたくなってしまった。







「結愛!なんで朝、先に行ったんだよ!俺、一緒に行こうと思ってたのによ。」








こんなことを言ったら周りが付き合ってるとか勘違いする。







そんなことは分かっていた。







むしろ付き合ってるって思われたっていいと俺は思ってた。







でも、結愛は違ったみたいだ。








「付き合ってもないのに一緒に学校に行かなくていいかなって思ったから」








結愛…いつからお前はそんなに冷たくなったんだ。







俺にはお前を助けてやれないのか?








結愛を苦しめているのはなんなんだ…
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