私が君を好きにならない理由
今まで頑張ってきた仲間が帰らぬ人になってそんなに簡単に忘れられるわけがない。






リセットなんてできない。






でも、この人はすぐに忘れられるんだ。







そうだよね、私たちなんて所詮この人達の道具だもん。








ダメだ。私はもう陸上をできる心がない。







耐えられる心がもう無いよ…



そして、私が出した答えは…





「すみません。今回の推薦の件はお断りさせていただきます。申し訳ありません。」







それから1週間。毎日のように坂口先生から電話が来ていたがすべて断った。








この日から私は陸上をすることは無かった。









陸上から離れたくて私は近所の高校に進学した。









でも、陸上のない学校を受けようとは思えなかった。








そう思えなかった私はやっぱりまだ陸上に未練があって弱いんだ。






友達から聞いたが、真理と蓮は明星台高校に進学したらしい。








そんな2人すらも恨んでしまう私は最低だ。
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