白の世界 (幼少期編)
「僕は橘!橘 麻緒タチバナ マオです!
ココロちゃん!よろしくです!」
「マオ、」
「うぉー!!!可愛い!!」
なんかもぞもぞしているマオは少しだけ気持ち悪い
そんなマオをほっといて、リュージは歩き始めてしまった
マオも、それ以上は追っては来なかった
玄関につくと、久々の地面を感じる
「ほれ、靴はけ」
リュージに渡されたのは新品のそれも箱から出てきた可愛らしいヒールの靴
ヒールといっても子供用のあるかどうかも分からないほどの超ローヒール
それに足を通すとこれまたピッタリで驚く
リュージもスーツに似合う茶色の革靴を手慣れた手つきで足に履かせる
玄関をリュージの手を握り出ようとすると、後から強面のおじちゃん達やマオが
「行ってらっしゃいやせ!若!ココ嬢!」
と、言っていたのがきこえた。
「(ココじょう?)」
「ぶは!」
歩きながらもリュージはガハガハ笑い、それが収まる頃には昨日通った大きな門までたどり着く頃だった
門を開けると!そこには既に1台の黒塗りの車が停めてあった
その近くには昨日車を運転していた長髪の男がいた