白の世界 (幼少期編)
リュージの返事にお気を付けてと深く頭を下げる
すると、バッと顔を上げたかと思うと、もの凄く見つめらた
よく見ると、この人はリュージよりも若い人だということがわかった
強面だと思っていた顔は全くもって強面とは程遠く、むしろ男性にしては可愛らしい
髪は薄ピンクに染められており、さらに彼の可愛を強調していた
「若!このこは?!」
「うるせぇ、見んな。バカがうつったらどうすんだよ、タチバナ」
「僕はバカではありませんよ!
うわぁ!ちっちゃくて可愛い!!抱かせてくださいよぉ!」
「やだ」
リュージのそのことばに泣きべそをかいている
「おじょうちゃん、おなまえは?」
今度は私に話しかけてきた
「言わなくていいぞ」
リュージは彼に意地悪をする
それに、少し楽しそう。
顔が少しだけふにゃっとしてる
だけど、リュージのその意地悪に半端号泣しそうなので
「ココロ。」
仕方なしに答えてあげた
そんな私に対して、リュージは怒るわけでもなくただ頭をポンと一叩きされただけ
目の前の彼は私の名前を聞くとパァと明るくなった