記憶を失くした少女【完】



「私に恨みがあるのなら、悪いけどもう忘れて。都合のいい話かもしれないけど、正直覚えていないから……………」   



私はそう言って弁当箱をカバンの中にしまい込むと、はや歩きでこの場を去った。


敵ばかり作ってる自分が憎い。


これじゃあ、いつか刺されてしまいそう。


少しでもいいから、何かきっかけがあればいいんだけど。
 
前の私とは違うって教えれる何かが。





< 59 / 245 >

この作品をシェア

pagetop