イケメン医師は今日も新妻が可愛くて仕方ない
そのあいだにプランナーさんと最後のやりとりをして、千花が戻ってきた時には晩酌用に頼んだシャンパンを受け取っていた所だった。
「わぁ、ホントに今日は豪華だね!連れてきてくれてありがとう、伊吹」
その笑顔が可愛くて、明日早いにも関わらずつい手が出たのは仕方ないと思う。
「千花、愛してるよ」
そうして千花を甘く抱きしめて前夜を過ごした。
――― ――― ――― ――― ―――
翌朝起きると私を見つめる甘く瞳を揺らした伊吹がいる。
「おはよう、千花。朝ごはん運んでもらったから食べようか?」
「私寝すぎた?」
そう聞くと、クスリと笑って伊吹が答えた。
「いや、そんなに寝すぎてないよ。俺が少し早起きだっただけだ」
柔らかな声とともに微笑み、私にキスを落とす伊吹。
この甘さにもだいぶ慣れてきた。
いつでも優しくて甘い伊吹。
こんなかっこよくて素敵な旦那さんが居るとか贅沢者だよね。
素敵なホテルでエステとか受けさせてくれるなんて、思いもしなかったし。
ホテルで過ごすのは、ゆっくりと落ち着いて家事からも解放される素敵な時間だった。
そろそろ帰るんだろうなと思っていたら、部屋のブザーが鳴る。
『キンコーン』
「奥様のお迎えにあがりました」