甘い魔法にかけられて
ピピピピピピ・・・

いつものように手を伸ばして
止めようとした携帯アラーム

パタパタと探す手に触れず

それよりやけにフカフカの感触に

・・・ソファってフカフカだっけ?

寝ぼけた頭を持ち上げ
眠い目を擦る

「えーーーーーーっ」

本日1発目の大きな声

いつの間にベッドで寝たのか
隣で眠るKYに驚き

後ずさり過ぎてベッドから落ちた
ドサッ

・・・イタタタタ


「ん?どうした?」

起こしてしまったのか
上半身を起こしてベッドから見下ろすKY

「いや、あの・・・なんで?」

「え?覚えてないの?夜中ドサッとソファから落ちてさ・・・そのまま寝てるから可哀想になっちゃってここに運んだの、大丈夫何もしてないからね」

涼しい顔でサラッと答えた
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