甘い魔法にかけられて
「あ、あの・・・矢野さんって出向じゃないですか」
「だから?」
「だから・・・妙に打ち解けても・・・」
「いなくなるから仲良くしなくて良いと?」
「・・・すみません」
「嘘だね」
そう言ってテーブルに両手をトンと置くから
テーブルの湯呑みが跳ねる
「ヒッ」
突然の音に肩を竦めた
「あ〜ごめんごめん、脅かすつもりじゃなくてさ」
・・・ほかになんのつもりだい
吐き出せないツッコミも
「そんな理由じゃないだろって聞いてんの」
段々不機嫌になるKYを見て飲み込んだ
「・・・あの・・・あの・・・」
「あの・・・なに?」
「・・・・・・・・・優里亜さん」
「え?優里亜さん?」
私が避けていた訳が
意外だという顔をする
・・・とんだ鈍感野郎だぜ
私の中の妙なスイッチが入る
「優里亜さん恋人でしょ?会社であんなベタベタして・・・二人でランチまで出かけて、私なんて“柚ちゃん”なんてお子様扱いなのに“優里亜さん”なんて鼻の下伸ばして・・・なんか私みたいなのがお邪魔しちゃ悪いかと思って線引きしました」
一気に吐き出した話を
鳩豆のような顔で聞いていたダサいKYは
口元に手を当てると
堪え切れないといった感じで笑い始めた
「だから?」
「だから・・・妙に打ち解けても・・・」
「いなくなるから仲良くしなくて良いと?」
「・・・すみません」
「嘘だね」
そう言ってテーブルに両手をトンと置くから
テーブルの湯呑みが跳ねる
「ヒッ」
突然の音に肩を竦めた
「あ〜ごめんごめん、脅かすつもりじゃなくてさ」
・・・ほかになんのつもりだい
吐き出せないツッコミも
「そんな理由じゃないだろって聞いてんの」
段々不機嫌になるKYを見て飲み込んだ
「・・・あの・・・あの・・・」
「あの・・・なに?」
「・・・・・・・・・優里亜さん」
「え?優里亜さん?」
私が避けていた訳が
意外だという顔をする
・・・とんだ鈍感野郎だぜ
私の中の妙なスイッチが入る
「優里亜さん恋人でしょ?会社であんなベタベタして・・・二人でランチまで出かけて、私なんて“柚ちゃん”なんてお子様扱いなのに“優里亜さん”なんて鼻の下伸ばして・・・なんか私みたいなのがお邪魔しちゃ悪いかと思って線引きしました」
一気に吐き出した話を
鳩豆のような顔で聞いていたダサいKYは
口元に手を当てると
堪え切れないといった感じで笑い始めた