私の恋愛事情。〜アノ人と巡り会うまでは〜
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夜風がひんやりと肌を撫でる。
待っていた凌は、制服のままで、あの頃と何も変わっていなかった。

「来てくれて、ありがとな」

「……うん。話って?」

凌は少し俯いてから、私をじっと見た。

「お前と別れてから、本当に後悔してる。
 俺、咲桜のこと…本気で、もう一回やり直したいと思ってる」

その言葉は、ちゃんとまっすぐで、誠実だった。

でも――

「ごめん、凌。私……」

その言葉の続きを言おうとした時、後ろから足音がした。
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