私の恋愛事情。〜アノ人と巡り会うまでは〜
「は?」

「瑠奈先輩が、“やり直したい”って何度もしつこかったから、
 ちゃんとハッキリ断るために、ここに来た。
 “咲桜以外、考えられない”って言った」

「それなのに――」

玲斗が、瑠奈の手を振り払った。

「咲桜を巻き込むな。
 俺が好きなのは、ずっと“咲桜”だけなんだよ」

その瞬間、瑠奈の表情から余裕が消えた。

「……ほんとに、あの子がいいの?
 中学の頃、私のこと追いかけてたくせに」

「だからこそ分かる。
 あの時の俺には、本当の“好き”なんて分かってなかったって」

「今の俺は、ちゃんと自分の気持ち、分かってるから」

「咲桜じゃなきゃ、ダメなんだよ」

――その言葉に、私の胸がいっぱいになった。

手をギュッと握り返すと、玲斗も優しく微笑んでくれた。
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