呆れるくらいに君が恋しい。

「何?何、思い出したのー!?」
しつこく聞いてくる友達。
「あ、彩こそ、後輩君に
バレンタインどーすんの?」
「咲夜に?もち手作り。」
そう言ってピースサインをする彼女は
男らしい性格だが、
水嶋君(年下の彼氏)の前では
とても可愛く笑うのを知っている。
「サプライズとかしないの?」
「んー、面倒だしいいかなぁ。」
「美紀は?佐和田くんに何あげるの?」
ちょうど教室に帰ってきた友達にも聞く。
「甘いの苦手だって言ってたから
ビターチョコかな。」
「ひゅーっ!相変わらずラブラブですなー。」
赤くなった美紀を、彩がからかう。
いつもの光景。
「でー?何やるの、サプライズ。」
「寝てるところに、こっそりチョコ置く。」
「それだと、誰からか分からない
キモいチョコになるんじゃね。」
相変わらず彩からの言葉はグサッと来る。。
「手紙でもつけとけば?」
でも、ちゃんとアドバイスくれるから好き。
「そだね!」
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