クールな公爵様のゆゆしき恋情2
アレクセイ様は、私の半分以下の時間で支度を整え終えた。

濃紺のフロックコート姿のアレクセイ様は、さすが元王族と納得するような絢爛豪華な雰囲気を醸し出している。

「ラウラ」

アレクセイ様がエスコートする為、私の腰に手を回す。

着替えの前に湯浴みを済ませたからか、残り香はなくなっていたけれど、私の胸の中のもやもやとした気持ちが消えた訳ではない。

「あのアレクセイ様……」

迷いながら口を開く。

「どうした?」

アレクセイ様はいつもと変わらない優しい眼を向けてくれる。

「先ほどはどちらにお出かけだったのですか?」

「少し街の様子を見て回った。特に問題は無かった」

「そうですか……」

頷いたけれど、何か隠されている気がしてすっきりしない。

香水のことが気がかりだから、そんな風に思ってしまうのだろうか。

気に病むくらいなら女性物の香水の香りが強くするけど、どうして?とはっきり聞いてみたほうがいいのかな?
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