クールな公爵様のゆゆしき恋情2
晩餐会開始の少し前、私が支度を終えた頃に、アレクセイ様は戻って来た。
馬で駆けたのか少し髪が乱れている。

「お帰りなさいませ」

出迎えた私の姿を見ると、アレクセイ様は顔をほころばせた。

「思ったとおり、よく似合うな」

「ありがとうございます。アレクセイ様の見立てはいつも完璧です」

「ああ、ラウラのことは俺が一番よく分かっているからな」

そんなことを、熱っぽい視線と共に言われるとくすぐったい気持ちになる。

「アレクセイ様、手伝いますので早くお支度してください、そろそろ時間ですから」

そう言いながら寄り添った瞬間、私はぎくりとしてアレクセイ様の腕に絡めようとしていた手を止めた。

アレクセイ様から女性の香水の香りがする……こんなこと結婚してから初めてだ。

「どうした?」

アレクセイ様が怪訝そうに問いかけてくる。

「いえ……侍女と衣装の確認をしてきます」

私はアレクセイ様から目を逸らし、隣室に向かう。

心臓が煩く波打っていた。

アレセイ様……残り香がする程、誰と近付いていたの?
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