紅の葬送曲
「琉ちゃん、何で紅斗と協力してたの?いつから?」
私はずっと気になっていた疑問を琉ちゃんに問い掛けた。
「さぁな。ただ言えるのは紅斗は本当にお前を大切に思ってるってことだな。てか、お前、寿永隊長の所に行かなくて良いのか?」
「え?」
「見てみろ、物凄い怖い顔でこっち睨んでるぞ」
琉ちゃんに言われるがまま寿永隊長のいる方を見ると、私は全身が震えた。
鬼!?
寿永隊長の背後に鬼が、般若が見える!?
冷や汗が背中を伝うのを感じていると、寿永隊長は私を手招きする。
私は慌てて寿永隊長に駆け寄ると、彼の腕が肩に回された。
「……信用してないなら馴れ合うな」
耳元でそう囁かれて、ぼっと顔に熱を持つ。