紅の葬送曲
「ククク……、どれだけ悔しそうな顔してるんだよ……」
肩を震わせて楽しそうに笑う寿永隊長。
こんな楽しそうに笑う彼を見たことはあまりない。
「まあ、水に落ちないように気を付けろ」
「……泳げるようになるように精進します」
「……まあ、それが一番の得策だな」
泳げないものが日本が誇る最強の部隊にいて良いはずがない。
うん、休みの日はスイミングスクールにでも行こう。
元々運動は苦手じゃないからすぐに游げるようになるはず!
……多分!
後日談だけど、私は公休のときにスイミングスクールに行き、一日で游げるようになった。
講師からは何故今まで泳げなかったのか不思議と言われるくらいだった。
本当に何でなんだろうね?