また君に恋をする


気がつけば、幹部室を飛び出してバイクに跨っていた。


後から来た龍也と春翔と一緒にバイクを走らす。


信号無視はもちろん、暴走の時より派手な運転をした。



病院に着いて、桃の部屋へ向かう。


今朝も行ったばかりの廊下を曲がると、桃の病室の前で泣き崩れている立花がいた。


そんな立花を支えている看護師。



どうなってんだよ…?


桃は起きたんだろ?



俺は立花のもとへ走って、桃の容態を聞いた。


俺を確認するも、また泣き出す立花を見て嫌な予感がした。



一体…、何があったんだよ…。




「大丈夫ですよ。ゆっくり呼吸してみましょうね。」




桃の病室からはそんな声が聞こえて、俺は構わず扉を開けた。


ベットに横になっている桃は、頭を抑えて苦しんでいる。




「桃!」




名前を呼んだ俺を、ベットの上にいる桃が見た。


一瞬だけ目が合った後、あいつは意識を手放した。

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