また君に恋をする
そして、2週間目の土曜日。
いつも通り本祭の準備をしていると、桃のおばあちゃんから電話がかかってきた。
『奏多…!』
電話にでた瞬間から、俺の名前を呼ぶおばあちゃんは喜びに満ち溢れた声を出した。
“ もしかして ”
俺の胸は高鳴った。
『桃が…、目を覚ましたよ…。』
「…え?」
『来て、やってくれないかい…。』
桃が、起きた。
目を覚ました…。
「どした?奏多。」
「…桃の意識が戻った。」
歴代総長が集まる大切な集会の途中だった俺は、それを忘れて龍也に言った。
頭が真っ白になっている俺を動かしたのは、憧れているレツさんに言われた言葉。
「行け。」
ただ一言、そう言ってくれた。
そのたった一言が、俺の体を動かした。
いや、勝手に体は動いた。