また君に恋をする
勇気を振り絞って言ってみた言葉に、空間は沈黙をつくる。
ダメだったかな…。
「だ、ダメなら全然いいの!」
「行く。」
「え?」
「行こ。ご飯食べに。」
私を見て笑う彼はやっぱり優しくて、夕日と重なる金色の髪はオレンジに染まっていた。
「うん!」
合わせてくれる歩幅も、どうでもよく続く会話も、彼となら楽しかった。
私は、奏多君が好きだ。
「何食べる?」
「何でもいいよ。」
「何でもいいは無しだよ。」
「桃が食べたいもの食べたい。」
こういうところも、優しい目も、困った時に助けてくれるところも、全部好き。
「決まんないじゃん。」
「桃が決めなよ。」
この時間がずっと続けばいいのに。
ずっと一緒にいれたらいいのに。
同じ学校で、毎日会えたらいいのにな。
そんなこんなで、いつしか私の頭は彼のことでいっぱいになっていた。