また君に恋をする
住宅街の角を曲がるまで、見送ってくれていたシュン君とお母さん。
曲がるときに後ろを振り返ると、大きく手を振ってくれていた。
それに振り返して、また前を向いた私は真っ先に彼に尋ねた。
「何でシュン君泣いてたの?」
「喧嘩だよ。」
「喧嘩?」
「友達と喧嘩して負けたんだって。」
「へえ…、そうだったんだ。」
さらっと説明する奏多くんは、ポケットからタバコを取り出して火をつけた。
「どうしてわかったの?」
「勘ってやつ。」
「へえ…、何かすごいね。」
本人は自慢気じゃないけど、あんな風に子供を扱えるのはすごい。
シュン君は奏多くんに心を開いていたし。
「あ、奏多くんこれから用事ある…?」
「ないよ。家まで送る。」
「あのさ!あの…、よかったら、今からご飯食べに行かない…?」