また君に恋をする
そう後ろから聞こえた声。
いつ聞いても優しくて安心する声と、ふっとする甘い香り。
「その子に触んないでくれる?」
「せ、瀬崎…、かなっ、た…、」
男は奏多くんのたった一言で腰を抜かした。
教室にいるみんなは、私たちに大注目で周りはシンと静まり返る。
「わかったらさっさと手離せ。」
まだ芽衣の手を握っている男に、龍也が冷たく言い放った。
「す、すいませんでした!」
芽衣の手をパッと離すと男達は尻尾を巻いて、教室を出て行った。
情け無…。
「大丈夫?」
「え?あ…、うん!ありがとう。」
心配そうに私を見る彼に、嫉妬していたことを忘れた。
素直になろう。
「奏多くん座って!龍也も。」
私は春翔が座っていた席に、奏多くんと龍也を座らせた。