また君に恋をする
うっかり言ってしまったと言わんばかりの表情で、口を手で抑えるシュン君。
「恋人か!」
「彼氏と彼女だ!」
「桃は奏多のこと好きなの?」
小さい子達が盛り上がる中、シュン君はストレートに恥ずかしいセリフをぶつけてきた。
それを言われたあと、隣にいる奏多と目が合う。
「うん。好き。」
だけど私は何の迷いもなく、シュン君たちにそう言った。
ニコッと笑うと、キャッキャと盛り上がっている小学生。
「奏多!一緒に遊ぼうよ!」
「今日は桃と遊んでるからダメ。」
「ええー!遊びたい!遊びたい遊びたい!」
奏多の手を引っ張って、駄々をこねるシュン君。
本当、奏多ってどこにいても人気者。
こんな小さい子にもヤキモチ妬いちゃう。
「桃も遊ぼう!」
「奏多がいいって言ったらね。」
「かーなーたー!」