また君に恋をする


寄ってたかって奏多に駄々をこねる小学生たち。


私も奏多におねだりする時は、あんな感じなのかな。




「1回だけだよ。」


「うん!」


「やったぁ!」




案の定、優しい奏多は遊ぶことを許した。


せっかくのデートだったけど、また今度でいっか。




「じゃあ俺桃とチーム!」


「俺も!」


「俺は奏多とチーム!」




先に走って行くシュン君たちは、何をするか決めていないのにチームを決めている。




「何するの?」


「サッカー!」


「桃サッカーできるの?」


「できるよ。」




子供って無邪気で可愛い。


前しか向いてないって感じ。




「俺は桃と同じじゃないの?」


「だって奏多と桃は強いもん!」


「そうだよ!」




あ、ここには小学生がもう1人いた。


小さな小学生と言い合いしている奏多。

< 281 / 289 >

この作品をシェア

pagetop