また君に恋をする
寄ってたかって奏多に駄々をこねる小学生たち。
私も奏多におねだりする時は、あんな感じなのかな。
「1回だけだよ。」
「うん!」
「やったぁ!」
案の定、優しい奏多は遊ぶことを許した。
せっかくのデートだったけど、また今度でいっか。
「じゃあ俺桃とチーム!」
「俺も!」
「俺は奏多とチーム!」
先に走って行くシュン君たちは、何をするか決めていないのにチームを決めている。
「何するの?」
「サッカー!」
「桃サッカーできるの?」
「できるよ。」
子供って無邪気で可愛い。
前しか向いてないって感じ。
「俺は桃と同じじゃないの?」
「だって奏多と桃は強いもん!」
「そうだよ!」
あ、ここには小学生がもう1人いた。
小さな小学生と言い合いしている奏多。