昨日の夢の続きを話そう
『今したの、僕だから……ね?』


さっきの言い方、照れてたようだった。

手を動かしながら、考えすぎて頭が爆発しそうだったけど、なんとかルカさんのお陰でウエルカムボードは完成し、あとはボンドが乾くのを待つだけ。

明日取りに来る約束をして、雨のなか、ふたりでひとつの傘を差しアパートの近くまで歩いた。足元が悪いので、ゆっくりと。

ルカさんは相変わらず朗らかで、季節の花や果実の話をしてくれた。

ときどき肩が窮屈にぶつかる。
歩幅を合わせてくれてるから。

来たときは、バカなこと考えてた。狐かなんかに化かされてるのかも、なんて。

でも、違った。


『暗くて、ちゃんと顔、見えてないかもだけど』


言うほど暗くなかったし、私にはちゃんと見えてた。

ルカさんは、たしかに、私のすぐそばにいた。




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