昨日の夢の続きを話そう
♭
結婚式まで、あと二日。
萩間荘の庭はすっかり花嫁の希望通りになりつつある。
幸せな結婚式を挙げるにふさわしいロケーションが整っていた。
ガーデンを囲むラティスにアイビーがツルを巻き、この日のために地植えされた木には電飾が準備されている。
当日はさらに、日差しを遮る白い布が周囲の緑に程よい比率で明るさを確保し、木のテーブルには大小さまざまのハーバリウムが並ぶらしい。
木々や花、果実や鳥などがとても優しい色味でうるさくなく装飾され、きっとここに真っ白なウエディングドレスを纏った麻衣子が現れれば、まるでおとぎ話に登場するお姫様さながら。
誰もがその美しい光景に、うっとりとするだろう。
「素人が付け焼き刃でよくここまでできたと思わない?」
休憩を終え、フロントに戻るのも忘れてガーデンの前に立ち尽くしていると、背後から声がした。
振り向くと、向井さんが得意顔で立っている。
「すごいですね、当日はもっと、別世界なんだろうな……」
「式場のスタッフみんなで、ニード・デザインのガーデンを参考にして作ったの」
「ニード・デザイン?」
「麻衣子さんが憧れてる式場を作ってる会社だよ」
「へえ……」
「あの白樺のアーチなんてさぁ、課長がDIYしたんだよ〜」
「え、課長が⁉︎ すごいですね、素敵です……」
入り口のテーブルには、ウエルカムボードを立てるイーゼルが準備されている。
その周りには、木彫りの動物の置物が並んでいた。
「これ、向井さんたちが色を塗ったんですね」
野ウサギは木の色のままのものと、白く塗られたものがあった。
「そうなの。大変だったわよー。作業が細かくて!」
結婚式まで、あと二日。
萩間荘の庭はすっかり花嫁の希望通りになりつつある。
幸せな結婚式を挙げるにふさわしいロケーションが整っていた。
ガーデンを囲むラティスにアイビーがツルを巻き、この日のために地植えされた木には電飾が準備されている。
当日はさらに、日差しを遮る白い布が周囲の緑に程よい比率で明るさを確保し、木のテーブルには大小さまざまのハーバリウムが並ぶらしい。
木々や花、果実や鳥などがとても優しい色味でうるさくなく装飾され、きっとここに真っ白なウエディングドレスを纏った麻衣子が現れれば、まるでおとぎ話に登場するお姫様さながら。
誰もがその美しい光景に、うっとりとするだろう。
「素人が付け焼き刃でよくここまでできたと思わない?」
休憩を終え、フロントに戻るのも忘れてガーデンの前に立ち尽くしていると、背後から声がした。
振り向くと、向井さんが得意顔で立っている。
「すごいですね、当日はもっと、別世界なんだろうな……」
「式場のスタッフみんなで、ニード・デザインのガーデンを参考にして作ったの」
「ニード・デザイン?」
「麻衣子さんが憧れてる式場を作ってる会社だよ」
「へえ……」
「あの白樺のアーチなんてさぁ、課長がDIYしたんだよ〜」
「え、課長が⁉︎ すごいですね、素敵です……」
入り口のテーブルには、ウエルカムボードを立てるイーゼルが準備されている。
その周りには、木彫りの動物の置物が並んでいた。
「これ、向井さんたちが色を塗ったんですね」
野ウサギは木の色のままのものと、白く塗られたものがあった。
「そうなの。大変だったわよー。作業が細かくて!」