昨日の夢の続きを話そう
♭
快晴の日曜日。
午後からの式に備え、朝からバタバタと式場の設置が行われた。
友人として参列するギリギリの時間まで、従業員としてガーデンの飾り付けを手伝っていた私は、額の汗を手の甲で拭う。
脚立に登り、課長が作った白樺のアーチに、オレンジとピンクの小花を飾った。自分で言うのもなんだけど、向井さんに渡された見本通り、すごく可愛くなったと思う。
柔らかいウッド調のガーデン、鮮やかな緑のツタ、日差しをほどよく軽減させる、屋根代わりの白い布。
耳を澄ませば、小鳥のさえずりが聞こえてくる。ウサギたちのおしゃべりも。
こんなに素敵な景色のなかで、大好きな人に囲まれて、永遠の幸せを誓うなんて。
「……素敵……」
呟いた声は、私の心のなかに反響した。
私の心はすっぽりと空いてしまっているけど、それはこれから幾らでも、たくさん詰められるということでもある。
きっとこの喪失感は、些細な日常の幸せが埋めてくれる。
「槻川さんっ! このウエルカムボード、すごくお洒落だね!」
入り口のテーブルにハーバリウムを並べ終えた向井さんが、溌剌とした声で言った。
さっき和史がイーゼルに、ウエルカムボード立てかけていた。
「ガーデンの雰囲気にもとっても合ってるね」
「ありがとうございます……」
向井さんに笑いかけ、空を仰ぐ。
鮮やかな小花の色が、アーチの白と空の水色にとてもよく映えてるなぁ、と思った。
『楽しかったよ! ありがとう』
青い鳥が羽ばたいたように空目した。
その直後。
「__槻川さんっ、危ない!」
快晴の日曜日。
午後からの式に備え、朝からバタバタと式場の設置が行われた。
友人として参列するギリギリの時間まで、従業員としてガーデンの飾り付けを手伝っていた私は、額の汗を手の甲で拭う。
脚立に登り、課長が作った白樺のアーチに、オレンジとピンクの小花を飾った。自分で言うのもなんだけど、向井さんに渡された見本通り、すごく可愛くなったと思う。
柔らかいウッド調のガーデン、鮮やかな緑のツタ、日差しをほどよく軽減させる、屋根代わりの白い布。
耳を澄ませば、小鳥のさえずりが聞こえてくる。ウサギたちのおしゃべりも。
こんなに素敵な景色のなかで、大好きな人に囲まれて、永遠の幸せを誓うなんて。
「……素敵……」
呟いた声は、私の心のなかに反響した。
私の心はすっぽりと空いてしまっているけど、それはこれから幾らでも、たくさん詰められるということでもある。
きっとこの喪失感は、些細な日常の幸せが埋めてくれる。
「槻川さんっ! このウエルカムボード、すごくお洒落だね!」
入り口のテーブルにハーバリウムを並べ終えた向井さんが、溌剌とした声で言った。
さっき和史がイーゼルに、ウエルカムボード立てかけていた。
「ガーデンの雰囲気にもとっても合ってるね」
「ありがとうございます……」
向井さんに笑いかけ、空を仰ぐ。
鮮やかな小花の色が、アーチの白と空の水色にとてもよく映えてるなぁ、と思った。
『楽しかったよ! ありがとう』
青い鳥が羽ばたいたように空目した。
その直後。
「__槻川さんっ、危ない!」