昨日の夢の続きを話そう
「手伝う代わりに、あとで澪ちゃんに謝ってください」


私の肩にポンと手を置き、すっと姿勢の良い立ち姿でルカさんは、一抹の迷いもなくきっぱりと続けた。


「わざと壊すなんて。澪ちゃんがそんなこと、する訳ないですから」


無意識に瞬きをした瞬間。
涙が一筋頬を流れた。


「……っ……」


一滴なんて、全然たいした重みもないはずなのに、おかしいよね?
でも、大げさなんかじゃなく、まるで憑き物が落ちたみたいに、全身が軽くなったように感じた。

ぼやける視界のなかで、麻衣子がなにか言いたげに、唇を震わせてる様子が映る。


「これ、人為的に手を加えたとは考えにくいですね」


落下したアーチを拾い上げ、観察したルカさんはよどみのない口調で続けた。


「釘が抜けてます。おざなりにしては丸太は支えられません。事故に繋がりますし危険です」
「すみません。なにぶん素人なもので……」


恐縮した課長も駆け寄って来て、直ぐ様頭を下げる。


「ガゼボにしましょう。せっかく白い布があるんだし、バラを組み合わせればこのガーデンに更に素敵な一角が出来るはずです」
「さ、さすが二戸さんです! すぐに必要なものを準備します!」


向井さんも張り切って、ルカさんの元に駆け寄った。
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