昨日の夢の続きを話そう
「恩人だなんて、そんな大げさな……」
「あら、大げさなんかじゃないわよ? あのときあのまま和史くんに見つけてもらえなかったらどうなってたことか……。結子先生をすぐに呼びに行ってくれて、救急車を呼んでくださって適切な処置を早く受けることが出来たから、あなた助かったのよ?」
あの事故のことを思い出したのか、母は自分の肩を交差した両手で抱いた。
「……そうだったね。ふたりには感謝しなきゃ。結子先生に久しぶりに会えるの、楽しみだな!」
じゃあね、と片手を挙げてからペダルを漕ぎ始める。
曲がり角で小さく振り向くと、依然母は険しい表情で腕を組んでいた。
九歳の秋祭りの日。
私は本物の、青い鳥を探していた。
『お母さんから、お父さんを、盗らないであげてください』
叶えたい、願いがあった。
「あら、大げさなんかじゃないわよ? あのときあのまま和史くんに見つけてもらえなかったらどうなってたことか……。結子先生をすぐに呼びに行ってくれて、救急車を呼んでくださって適切な処置を早く受けることが出来たから、あなた助かったのよ?」
あの事故のことを思い出したのか、母は自分の肩を交差した両手で抱いた。
「……そうだったね。ふたりには感謝しなきゃ。結子先生に久しぶりに会えるの、楽しみだな!」
じゃあね、と片手を挙げてからペダルを漕ぎ始める。
曲がり角で小さく振り向くと、依然母は険しい表情で腕を組んでいた。
九歳の秋祭りの日。
私は本物の、青い鳥を探していた。
『お母さんから、お父さんを、盗らないであげてください』
叶えたい、願いがあった。