昨日の夢の続きを話そう
♭
翌日。
「本当に来てしまった……。」
明日の午後、小屋で待ってるね__海辺での別れ際、男性はそう言った。
穏やかに笑顔を浮かべながら。
『僕で良かったら手伝おうか?』
ほんとかなぁ、キツネにつままれたってな顛末になりうるんじゃないかなぁ、と訝りながらも、藁にもすがる思いで私は、自然公園の一角にある古汚い小屋の前に立っている。
『一緒に作ろうよ、澪ちゃん』
不思議な人だ。
小屋を覗いてたことを咎めもしなかったし、ほとんど面識のない私のお手伝いをしてくれるなんて。
どうしてだろ。
どうして気にかけてくれるんだろ……。
「あ、おーい。澪ちゃん!」
立ち尽くしていた私は、ハッとして声のする方を見た。
「あっ、こ、こんにちは!」
「こんにちは」
にこにこ顔の男性が、手を振りながら近づいている。木製のボウルを片手で抱えて。
「どんぐり?」
目の前にやって来た相手に、私はボウルのなかを覗き込みながら聞いた。
「うん。拾ってきた」
あどけない表情で、嬉しそうに言った男性は、なかのひとつを摘んで私に見せた。
「可愛い。帽子かぶってるんですね」
「コナラだよ」
「へえ、お詳しいです」
翌日。
「本当に来てしまった……。」
明日の午後、小屋で待ってるね__海辺での別れ際、男性はそう言った。
穏やかに笑顔を浮かべながら。
『僕で良かったら手伝おうか?』
ほんとかなぁ、キツネにつままれたってな顛末になりうるんじゃないかなぁ、と訝りながらも、藁にもすがる思いで私は、自然公園の一角にある古汚い小屋の前に立っている。
『一緒に作ろうよ、澪ちゃん』
不思議な人だ。
小屋を覗いてたことを咎めもしなかったし、ほとんど面識のない私のお手伝いをしてくれるなんて。
どうしてだろ。
どうして気にかけてくれるんだろ……。
「あ、おーい。澪ちゃん!」
立ち尽くしていた私は、ハッとして声のする方を見た。
「あっ、こ、こんにちは!」
「こんにちは」
にこにこ顔の男性が、手を振りながら近づいている。木製のボウルを片手で抱えて。
「どんぐり?」
目の前にやって来た相手に、私はボウルのなかを覗き込みながら聞いた。
「うん。拾ってきた」
あどけない表情で、嬉しそうに言った男性は、なかのひとつを摘んで私に見せた。
「可愛い。帽子かぶってるんですね」
「コナラだよ」
「へえ、お詳しいです」