男性恐怖症なんて関係ない!?
璃々side



言っちゃいけない!そー思ってたのになぜか話してた…この頃から心を実は許してたのかもしれない…




「蓮先輩って…モテるんですよ…?
撮影の時も…みんな言ってる…かっこいいって…学校でも…あたしが…あたしが…。」


泣いちゃダメだ!
これ以上言っちゃいけないんだ!
そう頭は言っているのに涙は止まらない…。




「え?」

「無理するな…知ってるよ?俺だって…
でも俺がお前を救いたいって思ったから一緒に夢叶えたいって思ったから一緒にいるの…
他の奴が何言おうとお前と夢叶えたいしお前が夢を叶えられるようにエスコートしていきたい…。
実は元カノのこと知ってんだ…陽向…さっきそばにいてくれたのも陽向だし…みんなをこの部屋から出してくれたのもあいつ…。
大丈夫…お前は1人じゃない…な?」

「でも…」

「でもは禁止って言ったろ?
確かに撮影に練習…雑誌撮影…璃々は今みんなより忙しいし周りは普通でもお前にとっては不安と恐怖でしかないこともわかってる…でも頑張ってんじゃん?こうやって俺と少し話せるようになったろ?
少しづつでいいから頑張ろう?周りが何言おうと俺がちゃんとお前のこと変えてやるから!」



まさかそんなに思ってくれてるなんて思わなかった…単なる同情だと思ってた。あたしだけが一方的に思ってるだけ…同情されてるだけ…

実は違ったんだ…

夢叶えるために…一緒に目指すために自分のことだけじゃなく周りのことも気にしてくれてたんだ…。


少しは頼ってもいいよね?











ねぇ?
怖くないのに体が拒否するの…。



ねぇ?
蓮先輩?あなたはあたしのことどー思ってますか?




あたしは自分の気持ちに気付いてしまいました…。


蓮先輩?
ス・キ・で・す。



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