キングの餌食になりまして。



――忘れられない?


「今みたいに、俺にデレデレな実知留も可愛いけど……」


 あたしデレデレですか!?


「俺の豹変するとこ見て怯えた実知留を思い出したら、すごい興奮する」



【そろそろ俺も怒るよ】

【君は俺を誰だと思ってるの?】



――あれは、本当に驚いた……。


 能天気そうに見えたキングにこんな一面があるのだと、生きた心地がしなかった。


「ほんと、ゾクゾクしたよ。イヤイヤ俺に従う君が、可愛くて可愛くて」


 歪んでませんか。


「あれ、演技だったんですよね?」

「半分ね」

「……! あなたは、あたしをどうしたいんですか」

「そんなのきまってるだろ?」

「……なんです?」

「大切にしたいし――めちゃくちゃにしてやりたい」


 ぐっと手に力が入れられゾクリとし、次の瞬間には力は緩められた。


「可愛い」

「……っ」


 首筋に噛みつかれる。


「俺のことこれからもたくさん楽しませて」

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