キングの餌食になりまして。
あなたの強さも弱さも
あたしはまだまだ理解できていないけれど
「ビビって逃げ出さないでよ?」
「……はい」
「逃げても追いかけるけどね」
「誰が逃げるもんか」
ずっとこの先も寄り添いたいと願う。
「君ならそう言ってくれると思った」
「……随分強気ですね」
あたしはキングの餌食になったの?
ううん、きっと違う。
身を起こしキングの上にのっかると見下ろしてやった。
「覚悟するのはそっちです。あたしに飽きても捨てさせませんからね?」
あなたがあたしを愛してくれるように。
あたしも、あなたを愛しましょう。
「……ホントかわいい」
目を丸くしたあと、ふっと無邪気に笑い
あたしを優しく包み込むと
余裕綽々に、あなたはこう囁いた――。
「合格だよ、実知留。はなまるをあげよう」
Fin.

