忘れられた未来

「とりあえず、4時まで待ちましょう。」

というわけで、私は私専用テーブルについた。


3時35分。

これが今の時間。

集合時間は4時。

まだ、私を含めて4人しか来てない。


普段から遅刻なんてざらだし、来ない人もいる。


「沙夢里、あんたまたパンツ見えてるよ。」

有紗さんの専用机は私から見て左斜め前。

そこに座った有紗さんからは、胡座で座っている私のパンツが時々見えるらしい。


「いいでしょ。今日は苺なんだ。」


「はいはい。スパッツくらい履きなさい!」


呆れられながら有紗さんに言われて、は〜いと返事だけしといた。


「凜藤さん!今日は苺なんですか!もしよければその苺ごと食べ…グフッ。」


「わかりましたから。少しおとなしくしてださい。」

真田さんの顎目掛けて、有紗さんのアッパーが決まった。


ちなみにここで私だけがテーブルな理由は、単に机が嫌いなだけです。

なんだかお尻が地面についてないと落ち着きません。

ただそれだけです。

いつか学校も机かテーブルかを選択出来るようになったらいいな。

小さなことだけど叶うことが難しい願い。
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