素敵な王子様の育てかた。
足早に応接室へと向かう。
目的の場所に着く間、不安な気持ちが私を襲っていた。
王妃様は、私のやりたいようにやっていいと言ってくれたが、王子への辛辣な言葉や振る舞いに、さすがにやり過ぎだと思っているのかもしれない。
だからそれを咎めるために、私を呼んだのかも。
ああ、やっぱりやり過ぎよね。
分かってた、自分でも反省しているもの。
でも、ムキになってしまって。
なにがなんでもやってやろうと思ってしまって……。
結果王子は気持ちを入れ替えてくれたが、しかし王妃様の言葉はしっかりと心に止めなければ。
起こられるのを覚悟の上、私は応接室の扉を叩いた。
「王妃様、遅くなり申し訳ございません」
「ララね。入ってもいいわよ」
深呼吸をひとつ吐いてからノブに手を掛けた。
部屋に入るなり王妃様は勢いよく私を抱きしめ、その反動で少し後ろによろけてしまった。