Dangerous boy
「俺?二十歳。」

「えっ!?年下!?」

宮島さん……宮島君は、軽く口を尖らせている。

「そっちは、俺より3歳年上だろ?」

「えっ?何で分かるの?」

「社会人になって、2年目って言ってたから。」

「ちょっと!盗み聞き?」

「ち、違うよ!情報収取だって!」


そんなに時間経ってないのに、まるで同級生か、同じ学校の後輩みたい。

話してて、楽しい。


「ごめんごめん。」

もう少し話していたい時に限って、部長が戻ってきちゃう。

「じゃあ、帰ろうか。」

高藤部長が、財布からお金を出す。

「あっ、私が!!」

まさか、ここまで奢られるなんて!

「ああ、いいんだよ。誘ったのは、俺なんだから。」

高藤部長は、ここでも優しい。


「ご馳走様でした、宮島さん。」

高藤部長は、宮島君に一礼をした。

「こちらこそ、有難うございました。また来てください。」

宮島君は、爽やかに挨拶をする。
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