Dangerous boy
宮島さんは、私を真っすぐに見た。

「あんたの気持ちは、そこにあるの?」

「えっ?」

私はその瞳に、吸い込まれた。


「相手への気持ちがないんだったら、付き合っても仕方ないよ。」

「そんな事は……ない。」

「ないって、言い切れる?」

私は一瞬、息が止まった。

「俺も、人の事言えないんだけどさ。付き合えば、好きになるって、自分に言い聞かせて、女の告白受けた事、何度もあるよ。でもダメなんだ。結局気持ちは生まれない。」

彼の、その端正な顔立ちと、色気のある雰囲気と、寂しげな瞳が、それは嘘じゃないって、教えてくれている。

「だから、心配なんだ。あんたも、俺みたいになるんじゃないかって。」

その何気ない笑顔が、私の心を潤していく。


「そんなに……恋愛経験あるの?」

「一応、人並みにはね。」

宮島さんは、ため息をついた。

「宮島さんって、いくつ何ですか?」
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