年上のアナタと大人の恋ができたなら

「警察でいうところの”泳がす”ってことか」

「こっちはまだ気がついてないと思わせておくんだよ
それでまた動くのを待つ、写真の1枚でも撮れればそれで決まり
それと美月ちゃんにはガードを付けよう
女王様のことだからカネを使って荒っぽいのを雇うかもしれない
知り合いでいい奴がいるんだ頼んでみるよ」

「氷室建設の方はどうする?」

「社長にも少しお灸をすえる、娘の監督不行届だからな
取引は一時中止、ただし条件付きで取引再開をもちかける
娘の件を知れば納得するだろう
営業妨害に脅し、こっちが告訴すると言えばどんな顔をすることか」

「お前人相変わってるぞ」

「美月を泣かせた罰だ思い知らせてやる」

「兄貴抑えて暴走しないでよ」

「分ってるよ」とそこまで話して三者会談は終了した

★----------★

朝起きると駿介さんはもう出掛けたあとだった

昨日泣いたせいかアタマは少しボーっとしているし目も腫れている
あんなに泣いたのはいつ以来だろう

軽くシャワーを浴びるといくらかアタマも冴えてきたが
目の腫れは治らない、これは後で冷やした方がよさそうだ

朝食を済ませると掃除と洗濯をする
いつものようにソファに座りスケッチブックを広げるがペンは動かない
イメージが全く浮かばない、ため息をつくとペンを置いた


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