年上のアナタと大人の恋ができたなら
●Child friend Saki Yachigusa

婚約から数カ月
私たちは式の準備を進めるためブライダルサロンに訪れていた
最初お義母様が一緒に来ると言っていたが駿介さんが断ったので
2人で来ることになった

「どうしてお義母様が来るのを断ったんですか?」

「分るだろう?あの母さんを見てれば
ここに来ていたらどこまで暴走するか分らない
俺は派手な結婚式なんてゴメンだ
式はお互いの家族だけで挙げたいだけだ」と少しムキになる駿介さん

「私もあまり大きな式はちょっと・・」

「だろ?会社関係には後日報告のための場を設けるつもりだ
式は本当に大切な人たちだけで挙げたい、それだけだ」
と話しているとドアがノックされ1人の女性が入ってきた

「お待たせしました今回お2人のお式までを担当させていただきます
八千草と申します、どうぞよろしくお願いします」と名刺を出された
駿介さんは女性の顔を見ると

「八千草?八千草砂城か?」と言うと女性は目を見開き

「駿介君・・」と彼を下の名前で呼んだ


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