年上のアナタと大人の恋ができたなら
結局ペンションの手伝いに追われゆっくりすることは出来なかったけど
久しぶりの実家にリフレッシュできた気がした
毎日ぱたぱたしていたらあっという間に明日は帰る日となった
前日の夜、ペンションの方が一段落したあと
皆でリビングに集まり色々な話に盛り上がった
「そういえば美月彼氏が出来たって言ってたね
相手はどんな人なんだい?」
と父さんに聞かれ皆の視線が私に集中する
「あのね桐生駿介さんていって桐生商事の専務をしているの」
「あら会社の専務さんなの?」
「桐生商事ってこの間ビジネス雑誌に載ってたの見たぞ
ひょっとしてあの写真の人か?」
「うんそう」と言うと全員からため息がもれた
「またすごい人と付き合ってるんだな
年は確か31だっけ?俺より5つ上だから年齢だけだと兄貴になるのか」
「美月ちゃんは桐生さんのどこに惹かれたの?」とお義姉さん
「年のわりには子供っぽいところかな?変に大人大人してないの
初対面はすごい大人って印象を受けたんだけど実際話してみると全然違うし
仕事中は別人のようだけどプライベートはゆるゆるでそのギャップが面白いかなって
私のことも見てないようでしっかり見てくれてるし
年下の私の意見もちゃんと聞いてくれる
彼の前だと自然と素の自分でいられるの」
「美月は桐生さんのことがホント好きなんだな、話聞いてて気持ちすごい伝わってきた」
うんうんと父さんと母さん、お義姉さんもにこにこ
「今度時間が出来たら彼も連れておいで」
「有難う父さん」
その夜は桐生さんのことで盛り上がり話は夜遅くまで続いた
翌朝私は見送りに来てくれた家族に別れを告げ高速バスに乗り
一路駿介さんの待つ東京を目指した